白樺樹皮・木地の手工芸に関する書籍について

 白樺は、痩せ地にも生え、陽樹と呼ばれ、陽の光を浴びて成長は早く寿命は短い。朽ちて土地の滋養となり、やがて豊かな雑木林を育てることから、「マザーツリー」と呼ばれています。

倒木して材は腐っても樹皮は残ります。樹皮には、ベチュリンという物質による殺菌効果があり、油分を多く含み、水をはね、長持ちし、北欧〜ロシアなど亜寒帯地方、日本でも北海道のアイヌの人々の間では、古くから屋根葺き材やカヌーの外皮材、松明や編み込んで野良の用具や生活雑器として利用されてきました。

北欧、特にフィンランド、スウェーデンには、白樺樹皮及び木地による手工芸の伝統があります。「白樺樹皮」はフィンランド語でTUOHI(トゥオヒ)、スウェーデン語でNÄVER(ネーバル)と言い、皮革や布地と同様の素材として生活の中に溶け込んできました。

ちなみに、「白樺」はフィンランド語でKOIVU(コイヴ)、スウェーデン語でBJÖRK(ビヨルク)。

生活の必需として伝統の重ねられてきた木工手工芸の技法は、当地で今日も大切に受け継がれ、新たな工芸作家や活動家が登場し、また自然素材が備える温かみや柔らかさ豊かさが、環境意識の高まりとともに再評価もされています。

下記は、フィンランド、スウェーデンで出版された白樺樹皮及び木地手工芸に関する書籍です。


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